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表12 川崎病心臓血管後遺症における抗血小板薬・抗凝固薬の使用法と注意点 薬剤名おもな適応一般的な用法・用量おもな禁忌・慎重投与,副作用 抗血小板薬 アスピリン川崎病による心臓血管後遺症,狭心症,心筋梗塞,冠動脈術後の血栓塞栓の抑制3~5 mg/kg/日,1 日1 回,経口投与,川崎病急性期では30~50 mg/ kg/日,1 日3 回に分割経口投与【成人】1 錠81 mg(腸溶錠では 100 mg),1 日1 回経口投与【禁忌・慎重投与】川崎病の禁忌は,過敏症,消化 性潰瘍,出血傾向,アスピリン喘息など.肝・腎障害,心機能異常などは慎重投与.【副作用】ショック,出血,中毒性表皮壊死融解症,血球減少,喘息発作,肝障害,消化性潰瘍など.水痘・インフルエンザに罹患した際は中断するほうが望ましい. フルルビプロフェン川崎病や心臓病に対する適応はない3~5 mg/kg/日,1 日3 回に分割経口投与 *【成人】1 回40 mg,1 日3 回経口投与【禁忌・慎重投与】消化性潰瘍,重篤な肝・腎障害・ 心機能不全・高血圧,過敏症,アスピリン喘息など.【副作用】ショック,急性腎不全,胃腸出血,再生不良性貧血,喘息発作,中毒性表皮壊死融解症など. ジピリダモール狭心症,心筋梗塞2~5 mg/kg/日,1 日3 回に分割経口投与 *【成人】1 回25 mg,1 日3 回経口投与【禁忌・慎重投与】過敏症,アデノシンとの併用は 禁忌.低血圧,重篤な冠動脈疾患は慎重投与.【副作用】ショック,出血,中毒性表皮壊死融解症,血球減少,喘息発作,肝障害,消化性潰瘍など.キサンチン系製剤は作用を減弱し,アデノシンは作用を増強する. チクロピジン血管手術および血液体外循環に伴う血栓塞栓の治療・血流障害の改善2~5 mg/kg/日,1 日2~3 回に分割経口投与 * 【成人】200~300 mg/ 日,2~3 回に分割経口投与【禁忌・慎重投与】出血,重篤な肝障害,白血球減 少症,過敏症,高血圧など.【副作用】血栓性血小板減少性紫斑病,無顆粒球症,重篤な肝障害が出現することがあるので,開始後2ヵ月間は2 週に1 回,血液検査を行う.この他,血球減少,出血,中毒性表皮壊死融解症,消化性潰瘍,腎不全,間質性肺炎,SLE 様症状など. クロピドグレル経皮的冠動脈形成術が適用される虚血性心疾患(ACS,安定狭心症,陳 旧性心筋梗塞) 0.2~1.0 mg/kg/日,1 日1 回経口投与 *【成人】投与開始日に300 mg を1 日1 回経口投与した後,維持量として75 mg を1日1回経口投与【禁忌・慎重投与】出血,過敏症,セレキシパグと の併用などは禁忌.出血傾向,重篤な肝・腎障害,高血圧などは慎重投与.【副作用】 血栓性血小板減少性紫斑病,無顆粒球症,重篤な肝障害が発現することがあるので,開始後2ヵ月間は2 週に1 回,血液検査を行う.この他,出血,消化性潰瘍,肝障害,間質性肺炎,血球減少など. 抗凝固薬 ワルファリン心筋梗塞症,静脈血栓症などの血栓塞栓症の治療および予防12ヵ月未満:0.16 mg/kg/日,1 歳以上~15 歳未満: 0.04~0.10 mg/ kg/日,1 日1 回経口投与,INR 2.0 ~2.5 を目標に投与量を調節 * 【成人】1~5 mg,1 日1 回投与【禁忌・慎重投与】出血,重篤な肝・腎障害,中枢 神経系手術後早期,過敏症,妊婦などは禁忌.肝炎,下痢,心不全,敗血症,低血圧,新生児,悪性腫瘍などは慎重投与.【副作用】出血性合併症,皮膚壊死,肝障害,過敏症など.食事の影響を受けやすく(納豆や青汁で効果が減弱,摂食不良で増強),多くの薬剤と相互作用を示す. ヘパリンナトリウム(未分画ヘパリン)心筋梗塞症,静脈血栓症などの血栓塞栓症の治療および予防10~20 単位/kg/時を持続静注(初めに50 単位/kg を単回静注してもよい),APTT またはACT 1.5~2.5倍を目標に調節 * 【成人】10~30 単位/mL に希釈し1.5 mL/分で開始後1.0 mL/ 分で持続投与,または1 回5,000~10,000単位を4~8 時間ごと静注【禁忌・慎重投与】出血,重篤な肝・腎障害,中枢 神経系の手術・外傷の直後,過敏症,ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)などは原則禁忌あるいは慎重投与.【副作用】ショック,出血,血小板減少,血栓症,肝障害,過敏症など.抗凝固薬,血栓溶解薬,抗血小板薬などとの相互作用に注意. *添付文書上,小児の用法用量の記載はない.ただし,ジピリダモールは川崎病心臓血管後遺症には保険償還がある.