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p.9 抽出テキスト

表4 Minds エビデンス分類(治療に関する論文のエビデンスレベルの分類)

Iシステマティック・レビュー/ ランダム化比較試験のメタアナリシス

II 1 つ以上のランダム化比較試験

III非ランダム化比較試験

IVa分析疫学的研究(コホート研究)

IVb分析疫学的研究(症例対照研究,横断研究)

V記述研究(症例報告やケースシリーズ)

VI患者データに基づかない,専門委員会や専門家個人の意見(Minds診療ガイドライン選定部会監修.福井次矢 他.医学書院.p.15.2007 12)より)

表3 Minds 推奨グレード

グレードA強い科学的根拠があり,行うよう強く勧められる.

グレードB科学的根拠があり,行うよう勧められる.

グレードC1科学的根拠はないが,行うよう勧められる.

グレードC2科学的根拠はなく,行わないよう勧められる.

グレードD無効性あるいは害を示す科学的根拠があり,行わないよう勧められる. (Minds診療ガイドライン選定部会監修.福井次矢 他.医学書院.p.16.2007

12)より)推奨グレードは,エビデンスのレベル・数と結論のばらつき,臨床的有効性の大きさ,臨床上の適用性,害やコストに関するエビデンスなどから総合的に判断される.

第2章 心筋症の定義と分類

心筋症は“心機能障害を伴う心筋疾患”と定義され,わが国では1970年の日本循環器学会総会で「特発性心筋症」という名称が提唱された.1974年に厚生省特定疾患特発性心筋症調査研究班が発足し,現在まで継続している.同研究班により1985年に「心筋症の診断の手引き」が作成され,1994年に一部改訂,さらに2005年に「心筋症:診断の手引きとその解説」が作成された8).この手引きでは,特発性心筋症は「高血圧や冠動脈疾患などの明らかな原因を有さず,心筋に病変の首座がある一連の疾患」と定義され,1995年のWHO/ISFC分類(表5) 3)に基づいてはいるものの,(1)拡張型心筋症,(2)肥大型心筋症,(3)拘束型心筋症,(4)不整脈原性右室心筋症,(5)家族性突然死症候群,(6)ミトコンドリア心筋症,(7)心ファブリー病, (8)たこつぼ心筋障害を取り上げた独自の分類が採用された.これに対して「特定心筋症」とは,原因または全身疾患との関連が明らかな心筋疾患の総称で,WHO/ISFC分類の「特定心筋疾患」に相当する(表6) 3).「特定心筋症」のうち虚血性心筋症,弁膜症性心筋症,高血圧性心筋症は,それぞれの原疾患による心筋障害の程度が高度な場合

をさし,通常の虚血性心疾患,弁膜症,高血圧性心疾患と心筋症は区別されるべきである.

米国心臓協会(AHA)は,2006年に心筋症についての

表5 1995 年WHO/ISFC 合同委員会による心筋症の定義と病型分類

定  義:心筋症は心機能障害を伴う心筋疾患をいう病型分類: 1.拡張型心筋症(dilated cardiomyopathy; DCM) 2.肥大型心筋症(hypertrophic cardiomyopathy; HCM) 3.拘束型心筋症(restrictive cardiomyopathy; RCM) 4.不整脈原性(催不整脈性)右室心筋症(arrhythmogenic right ventricular cardiomyopathy) 5.分類不能の心筋症(unclassified cardiomyopathy)特定心筋症(specific cardiomyopathies) (McKenna W, et al. 1996 3)を参考に作表)